2023-24 チャンピオンズリーグ 2nd leg vs バイエルン・ミュンヘン

近そうでまだ遠いビッグイヤー

現地時間4月17日、アーセナルはバイエルン・ミュンヘンとの決着を着けるべく、アリアンツ・アレーナに乗り込んだ。

1週間前、優勢に試合を進めながらも自分たちのミスで首を絞め、なんとか引き分けに持ち込んだ。アリアンツ・アレーナといえば今まで何度も地獄を見てきたトラウマの地。そんな地でも勝利が必要な状況となってしまった。

勢いを付けたいアーセナルでしたが・・・ビラに敗戦。不安を残したまま勝負の日を迎えることになるという、まぁ、なんとかなるでしょ!いったれ!ともうあれこれ考えちゃうのが面倒って感じで!

これは7年越しの復讐だからね、もうやるしかないんです!むむっ!トォ

ざっくりマッチレビュー

バイエルン・ミュンヘン 1-0 アーセナル

      (3-2)

バイエルン・ミュンヘン

アーセナル

強いていうならジョルジーニョのところをトーマスで見たかったが、このメンバーなら現状の最大火力を出せるイレブンを用意してきたと思う。

対するバイエルンは、前回対戦で負傷したニャブリ、またリーグ戦で負傷したコマンが間に合わず、アルフォンソ・デイビスはサスペンション。バイエルンの左サイドには後ろがマズラウィ(初めまして)、前にはゲレイロ(初めまして)が選ばれた。

試合開始から、両チーム様子を伺う展開。お互いにチャンスを作るが、前半はスコアレスで折り返す。

後半、攻勢に出たのはバイエルン。ポストに当てるなどアーセナルゴールに確実に迫りつつある中で迎えた63分、右サイドからのクロスが左へ流れるとそれを拾ったゲレイロがもう一度中にクロスを上げる。これをキミッヒがフリーで合わせてバイエルンがついに均衡を破る。

その後アーセナルは攻撃的に出るが、バイエルンの硬い守備を崩すには至らない。

そのまま試合を終えてしまい、ベスト4へはバイエルンが進出。7年ぶりにチャンピオンズリーグへ戻ってきたアーセナルのチャレンジはベスト8で終了した。

たった一つだけど、大きな差

アーセナルのパフォーマンスが悪かったとは思わない。7年前に手も足も出なかった相手に、互角の戦いを見せるまでに成長した。2試合合わせて見ても、アーセナルが勝つチャンスはあった。

贔屓目になってしまうが、選手の質の差も全く感じなかった。でも負けた。紛れもない大きな差は

経験

これに尽きるかなって思う。失点シーンを一つ切り取ってもそう。アーセナルの守備陣のパフォーマンスは決して悪くなかった。しかし63分のさねのクロスが左サイドに流れた時、明らかに足が止まった。ゲレイロは狙い澄ますようにクロスを上げ、そこには誰からの邪魔を受けることもないキミッヒがいた。

チャンスをものにする力も経験だろう。アーセナルはやはりホームでチャンスを活かし切れなかったのが響いた。バイエルンは前半2回のシュートを全てネット内に収めた。

2nd legでもアーセナルの一瞬の隙を見逃すことはない。

バイエルンの選手たち

1st legの投稿でも触れたがバイエルンの選手たちの集中力は凄まじかった。普段ブンデスを見なかったり、最近のドイツ代表の低調さもあり、少しだけ舐めていた(個人的にね!現場はそんなこと絶対ないけど)

しかしやはり天下のバイエルン。2nd legでは特にデ・リフト、ノイアー、ムシアラに感銘を受けた。

オランダ人CBのデ・リフトはアーセナルのあらゆる攻撃を跳ね除けた。ハヴァーツは母国で何もさせてもらえなかった。彼の高額な移籍金にも納得ができる。

ノイアーは特にキックの精度が光った。制限をかけるアーセナルのプレスに両足を駆使して的確に空いている選手にボールを届けていた。左足でも寸分の狂いなく・・・プライベートでのスキーで骨折してる時なんかは「ノイアーの時代も終わりかなー」って思ったけど、38歳、まだまだ世界最高の座を譲る気はなさそう。

ピッチを自由に動き回るムシアラ、スピード不足のジョルジーニョが捕まえきれず、このミスマッチを解消できていたら、とは思う。トーマスなら、どうだっただろうと。

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