アンカー問題始動

究極の二択

スーパー過密日程の4月、最後はノースロンドンダービーに勝利して乗り越えたアーセナル。次の試合まで1週間空くが、そんな中ある話題に注目が集まった。

英『The Athletic』の記者デイビッド・オンスタインはジョルジーニョがアーセナルとの新契約にサインする見込みだと報じた。

となるともう一人のアンカーがどうなるか、トーマス・パーティー

同じくオンスタイン氏が言うには、「トーマスの将来は不透明」とのこと。移籍事情とは関係ないと言っているが、アーセナル首脳陣がこのタイミングでサウジアラビアに行っているという報道もある。

まことしやかにアンカーの補強に動いていると噂のアーセナル。両者のどちらかは来季いない可能性が大いに高い。

ジョルジーニョ or トーマス

上記の報道を見ればジョルジーニョ残留、トーマス放出という線が濃厚だ。しかし本来のアーセナルのアンカーのスタメンは後者だろう。どちらが正しい選択か難しいところだ。

両者の特徴をおさらい

ジョルジーニョ

  • 週給11万£(チーム12位)
  • 市場価値:1500万£
  • リーダーシップ◎
  • 若手の育成にも貢献◎
  • パスの豊富さ⚪︎
  • 足が遅い、致命的に×
  • ミドルシュート×

トーマス・パーティー

  • 週給20万£(チーム5位)
  • 市場価値:2000万£
  • アンカーとして完成されてる◎
  • 身体能力の高さ⚪︎
  • プレス回避力(たまにロスト)⚪︎
  • ラマダン×
  • 稼働率×××

噛み砕けば他にもあるが、二人をふるいに掛けなければならないときに考慮される要素かと思う。

能力的にはトーマスだが、やはりその稼働率の低さは無視できない。その上で高給取りと考えるとトーマスの売却がベターな選択って感じか。

ジョルジーニョを残す意味は戦力的計算以上にコーチングによる影響力を鑑みてる。加入当初のライスが「とても驚かされた」というように練習場でも若手のお手本になっているようだ。

ベンチでも”第二のアルテタ”としてピッチ付近まで出て指示を送る姿も見られる。アーセナルは若いチームなだけに、ジョルジーニョのようなリーダーシップはそう簡単に手放せない。

買い上手より売り上手

アーセナルといえば、引くぐらい売却下手。

エジル、ムスタフィ、ラカゼット、オーバメヤン、ペペ・・・大金を叩いて獲得した選手たちがアーセナルに残したお金は鐚一文もない。

またウィルシャー、ラムジー、ベジェリンのような手塩にかけて育てたのに売却益を得られなかった選手もちょこちょこいる。

この負の連鎖は決して繰り返してはならない。

トーマスほどのクオリティを手放すのは惜しい。個人的にも超大好き。それでも売るなら今年の夏しかない。契約は2025年の夏、今年を逃せばまた利益はない。

サウジあたりからの、ありがたいオファーに期待したいところ。

新No.6候補

ジョルジーニョをシーズンフル稼働させるわけにはいかないし、ライスは6番としてはまだ未完成。やはり新しく即戦力となるアンカーの獲得は必要となる。

現在候補に上がっている選手+個人的希望も紹介したい。

・マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ/スペイン代表)

25歳 市場価値:5000万€

昨季から目をつけている、スペインのNEXTブスケツ。久保建英の同僚として知っている人も多いかもしれない。ボール奪取にも長けているし、スペイン人らしい技術も申し分ない。獲得候補の本命だったけど、本人があんまり移籍に前向きじゃない説もあって暗雲立ち込め気味。

・ドウグラス・ルイス(アストン・ビラ/ブラジル代表)

25歳 市場価値:7000万€

今季ビラの躍進を支えたチームの心臓。簡単にボールを奪われないキープ力はとても魅力的で、ゴール前に出て得点を狙うこともある。またフリーキックの精度も高く、右利きから直接狙える選手がアーセナルにいないことから飛び道具要員としても期待できる。

・ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル/ブラジル代表)

26歳 市場価値:8500万€

2年前の冬に獲得できず、ニューカッスルに移籍した彼にCL出場の夢を潰されたのは記憶に新しい。中央で相手のプレスを剥がす技術、中距離のパスの精度も高く、力強いタックルはプレミアで活躍する上で欠かせない要素だ。ちょっと今季それで揉めたけど。

ジョルジーニョにエルボーをお見舞いしたことからグーナーからの敵対心がすごく、獲得に懐疑的な声もあるけど、そんなのはピッチ上のことだからね。ジャカだってそんな感じだったし。

南米の選手らしく感情を爆発させるタイプで、ホワイトとはまた違うヒール役になれそうで楽しみ。スビメンディよりも期待できるかも。

・アマドゥ・オナナ(エバートン/ベルギー代表)

22歳 市場価値:5000万€

トーマスのダイナミズムに1番近いのはこのオナナかもしれない。長い足を駆使したタックルを交わすのは至難だ。もっとトーマスに近づくには繊細な判断能力を上げる必要があるが、まだ22歳だし荒削りな部分はどうにでもなる。ヴェンゲルだったら1番欲しがってそう。

・ジョシュア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ代表)

29歳 市場価値:6000万€

キミッヒを見る機会が代表の試合だけでここ最近のドイツの低迷から、彼の本来の姿、特徴がわからなかった。しかし先日のCLでそのビルドアップ能力に脱帽した。ミスが少なく、一つ一つのプレーが模範解答みたいな。こないだは右サイドバックだがボランチもできるので、DFラインの負担軽減にもつながる。噂レベルとしてはまだまだ信憑性は低いが、経験もある選手だし来てくれたらチーム力は確実に上がる。

実際のところトーマスに代わる選手は稀有だが、上記の誰が来ても楽しみなことは確か。

アーセナルの夏のアンカー問題には要チェックや!!

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