アーセナル回想録(試合編#3)

ありがとうアルテタ&ロシツキー

今シーズンも残すところあと一試合。次は最終節ですね。

昨日来シーズンのユニフォームが発表されてね、いつも最終節は新ユニお披露目会も兼ねてるんだけど、優勝争いしてるチームはそれができないっていうプレミアリーグのちゃんとしたルールがあるらしい。17年で初めて知ったよ。

先日、シティが未消化のスパーズ戦を勝利。試合数も並んでアーセナルは勝ち点差2をつけられて2位に後退。ただ得失点差はギリアーセナルが上。

残念だよスパーズ。期待はしてなかったけど、今までの対シティ専用機としての功績があったからね、勝ってくれたらいいなぁって思ってたのに。

あのスパーズのこと舐め腐りまくってるエジルなんか

「今夜初:頑張れスパーズ!😄 もしトッテナムが負けなかったら、もう二度と馬鹿にしない・・・約束だ🤞」

最後はエジルの領域展開まで発動しそうな指絵文字、ここまでしてくれたのに。スパーズの選手たち頑張ったけどな。ポステコ監督も。負けを望む一部アホファンの前で。

まぁでもこれでわかりやすくなった。最終節アーセナルの勝利は絶対、その上でシティが引き分け以下なら優勝。極めて可能性は低いな!

こんな緊迫最終節初めてだよ。ってことで前振り長くなったけど、アーセナル回想録ぅ〜第三弾やりましょ。前回負け試合だったから、今回は楽勝させてあげましょう。

最終節、ゆる〜い最終節、でもすごくハートフルな最終節!

2016年5月15日にやりました。アーセナルvsアストン・ビラを振り返ります。今のアーセナルに欠かせないあの人のラストマッチですね。

ざっくりマッチレビュー

アーセナル 4-0 アストン・ビラ

アーセナル

アストン・ビラ

開始早々ジルーが先制に成功すると、試合は終始アーセナルペース。後半もジルーが二得点でハットトリックを達成した。最後はアルテタのシュートがバーに当たり、それがGKに当たってオウンゴールとなり、試合は終了した。

最終節あるある

レスターの優勝が決まり、且つビラは圧倒的最下位でとうに降格が決まっている消化試合中の消化試合。

今季、昨季と優勝争いを繰り広げていたアーセナルが最後に優勝を意識したシーズンが2015−16だったが、例によって終盤で失速。

そういう最終節を迎えがちなアーセナルは最終節が強い。のびのびとプレーをする選手たち。エジル、サンチェス、カソルラ揃い踏みは流石に強い。

ヴェンゲルボールを遺憾なく発揮する。

先制は左サイドでサンチェスのトリッキーなプレーからモンレアルがピンポイントクロスを上げるとジルーが頭で合わせ開始早々にリードを奪う。

2点目はエジルとサンチェスのセッション。再び左サイドからエジルが持つとサンチェスとのワンツーで抜け出す。綺麗なパスを中に送るとジルーがニアで合わせる。まさにヴェンゲルのチームらしい得点だった。

ジルーのハットトリックをお膳立てしたのはこのシーズンで頭角を現したベジェリン。右サイドから絶妙なパスでジルーがラインブレイク。GKとの1vs1を制した。

君はまだ青い

完全お祭りムードのエミレーツに75分、ビラの一人の若手がピッチに立つ。

彼はビラの生え抜きの有望選手らしい、まぁ圧倒的最下位のチームのアカデミーなんてたかが知れてるでしょ。って相も変わらず呑気に思ってた。

ただそれと同時にまだガキくさいけど、どこか雰囲気あるなとも思った。イケメンだからかな。名前もかっこいいからかな。

まぁまぁまぁ、君にまだこのステージは早いよ、二部でせいぜい頑張りな!笑

とかなんとか思ってた選手が今マンチェスター・シティで10番付けてまして。

グリーリッシュを初めて見た試合だったな。

消化試合はさておき・・・

アーセナルには自らが課した使命があった。

最終節前、アーセナルは3位に位置し、その上にはトッテナムが勝ち点差2で2位にいた。スパーズより下の順位で終わるわけにはいかない、スパーズの結果次第で捲るためにも勝利は絶対条件だった。

ここは今季と同じ要素があるか。今季の弱いバージョン。めっちゃ弱い。

しかしジルーが5分に先制してから2点目を挙げるまでに、スパーズはニューカッスルに2点のリードを許していた。この結果を知っている現地サポーターは大盛り上がり。

さらにジルーがハットトリックを達成してエミレーツはお祭り騒ぎ。最後にも最高の展開を迎えていた頃、スパーズは1−5という醜態を晒していた。

これにてトッテリンガムデイ完結。

本日の主役

4点目はビラの自陣でのミスをさすがのボール奪取力で回収したコクランがすぐさま左サイドのサンチェスへパス。

ショートカウンターからポケットに侵入したサンチェスは切り返して味方の上がりを待った。

いや、味方と言ってもサンチェスの目線は一人しか捉えていなかった。

マイナス方向へ折り返すとそこに走り込んでいたのはアルテタだった。

このシーズンでアーセナルと契約が切れるアルテタはその契約を延長しないことが報道されていた。

このビラ戦はアルテタのアーセナルラストマッチ。しばらくベンチにも入っていなかったが、88分に盟友カソルラとの交代でエミレーツのピッチに久しぶりに立った。

エミレーツのリクエストは一つ、”アルテタのゴールが見たい”、選手たちも意識していた。

アルテタのシュートはバーに当たり、その跳ね返りがGKに当たってゴールになった。残念ながら記録はオウンゴールになってしまった。

しかし、アルテタを中心に歓喜の輪ができ、ベンチではヴェンゲルや他の選手たちが、会場ではその日1番の拍手が”アルテタのゴール”へ向けられた。

記録には残らなかったが、全世界のグーナーの記憶に残る瞬間になった。

もう一人の主役

ジルーが2点目を挙げると選手たちは一斉にベンチに向かった。アルテタと共に退団を発表していたロシツキーのもとに。選手たちは2点目をロシツキーに捧げた。

怪我に苦しんだロシツキーは最後もロシツキーらしく欠場したが、選手たちと共に喜びを分かち合うその光景は目頭を熱くさせた。

試合が終わるとセレモニーが行われた。ロシツキーの名前が会場でコールされるとトンネルから両手を広げたロシツキーの姿が、彼のゴールセレブレーションの型だ。

選手たちが作った花道を通り、グーナーたちは”リトル・モーツァルト”の10年間の功績に対して惜しみない拍手で感謝を伝えた。

アルテタ、そしてロシツキー。グーナーに愛された二人の選手を送り出すハートフルな最終節が終わった。

タイトルとURLをコピーしました