現地時間5月12日、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルの伝統の一戦が行われた。舞台はユナイテッドのホーム、オールドトラフォード。
マンチェスター・シティとの優勝争いに負けられない中でのOT。アーセナルはこの地で16シーズンで一勝しか挙げていない。
とはいえユナイテッドも大クライシス。前節はクリスタル・パレスに惨敗している。
どちらのチームのサポーターも、「勝てる気しねぇよ・・・」みたいなめっちゃネガティヴな空気の中、戦いの火蓋が切られた。
ざっくりマッチレビュー
マンチェスター・ユナイテッド 0-1 アーセナル
マンチェスター・ユナイテッド
24 | オナナ |
18 | カゼミロ |
35 | エヴァンス ⬇️75′ |
29 | ワン・ビサカ ⬇️87′ |
20 | ダロート |
4 | アムラバト ⬇️87′ |
37 | メイヌー |
16 | アマド・ディアロ ⬇️70′ |
39 | マクトミネイ |
17 | ガルナチョ |
11 | ホイルンド ⬇️87′ |
21 | アントニー ⬆️70′ |
53 | カンブワラ ⬆️75′ |
14 | エリクセン ⬆️87′ |
62 | フォーソン ⬆️87′ |
84 | ウィートリー ⬆️87′ |
アーセナル
22 | ラヤ |
2 | サリバ |
6 | ガブリエル |
4 | ホワイト |
18 | 冨安健洋 |
5 | トーマス・パーティ ⬇️90+3′ |
8 | ウーデゴール ⬇️90+3′ |
41 | ライス |
7 | サカ ⬇️82′ |
19 | トロサール ⚽️20′ ⬇️66′ |
29 | ハヴァーツ |
11 | マルティネッリ ⬆️66′ |
9 | ジェズス ⬆️82′ |
20 | ジョルジーニョ ⬆️90+3′ |
15 | キヴィオル ⬆️90+3′ |
サカと冨安の出場が危ぶまれたが、情報戦を仕掛けていたようで。ここ数戦と同じスタメンを組んで挑む。
ユナイテッドは野戦病院化。ブルーノやラッシュフォードが欠場し、ベンチには知らない名前がたくさん。怪我人事情に苦しむユナイテッドのチームドクターは・・・
ギャリー・オドリスコル
昨季まで14年間アーセナルのチームドクターを務め、今季から推しチームのユナイテッドに移籍した。
AmazonのAll or Nothingを見た人なら覚えてるんじゃないかな、あの優しそうなドクター。でも確かにアーセナルも長年怪我人に苦しんでて、今季のユナイテッドの惨状を見たところオドリスコル実は黒幕説・・・?
なんてこともありながら、試合開始。
前半20分、カウンターからハヴァーツが右サイドを抜け出す。エリア内から折り返すと反応したトロサールが先制点を挙げる。
ユナイテッドは下馬評とは違い終始積極的なパフォーマンス。しかし、ゴールが遠い。
アーセナルがこの一点を守りきり、再び暫定首位に返り咲く。
腐ってもオールドトラフォード
口酸っぱく言ってますけど、やっぱりオールドトラフォードだったね。
まずアーセナルの選手たちが雰囲気に飲まれたのか、とにかく総合的に判断が悪かった。ユナイテッドのサッカーに付き合ってしまって、本来のやり方ができず。
てか、ユナイテッドの選手たち! 聞いてた話と違う!
まずアムラバトはウーデゴールを徹底マークで仕事をさせず、ガルナチョはホワイトにとって90分間脅威であり続けた。
なんでなん? 特にアムラバトなんか全然ダメみたいな感じだと思ってたのに、あのW杯で走り回ってる姿そのものだったし。
ガルナチョのシュートが上手だったら、とんでもないことになってただろうしな。
ユナイテッドのメンバー表観て、心のどっかで「まぁ、勝てるか」って思っちゃってた自分がいました。散々自分にも言い聞かせてたのに、隙があった。
ここはオールドトラフォード。や、でも、なんかみんなめちゃくちゃ滑ってたけどみんな。あれ大丈夫かOT?
ロールスロイス
繋ぐユナイテッドに対し、アーセナルは割とブロックを敷く守備を実施。だからって塩漬けにできていたわけでもなく、軽率なミスからカウンターを喰らうシーンも。
そこで一際輝きを放ったのがロールスロイスことサリバ。
最後の砦として君臨。ホイルンドとのデュエルには前を向かせず、心地よくボールを持たせることはなかった。
圧巻は後半の57分、左サイドを打開したガルナチョがゴール前へドリブルを仕掛けると絶妙のタイミングでタックルを仕掛けてボール奪取。
なんかあの姿にはネスタとかマルディーニの姿を見た気がしたね。
デュエル勝利100%、空中戦勝利100%、最多クリア、最多タックル数などなど・・・文句なしでこの試合のMOTMにも輝いた。
昨季終盤にサリバを怪我で欠いて失速してしまったが、今季ここまで全試合フル出場。毎試合当たり前みたいに高パフォーマンスを披露してくれるから忘れがちだけど、サリバは若干23歳にして世界屈指のCBに成長している。
必殺仕事人
攻撃に関して言えば、OTの雰囲気に飲まれて軽率なミスが目立つ。ウーデゴールはアムラバトに自由を奪われるし、サカとハヴァーツはこの試合はちょっと大いに反省してくださいね。
そんな低調な試合でも相手のミスを見逃さずに仕留め切るのは強者の証。
その一端を担ったのが最近絶好調のトロサール。
まぁトロサールありがとう!なんだけど、その前のハヴァーツがボールを受けたシーンが不自然すぎて「オフサドじゃない?」なんて思ったんだけど、全然なかったな。
カゼミロがDFラインガン無視でハヴァーツが浮いた。本職CBじゃないみたいなのが仇となった感じだそうですよ。にしてもと思うけどな。
まぁ、とにかくトロサールはナイスゴール! アン・ハサウェイも叫んでるよ。
またしても”必殺仕事人”ぶりを見せつけたトロサール。今季は本当に重要な場面で助けてくれてる。ちょっと振り返らせて。
- コミュニティシールドのシティ戦で土壇場同点弾
- 超苦手グディソンパークの決勝ゴール
- スタンフォードブリッジ同点弾
- リバプール戦ダメ押し弾
- ポルト戦2nd leg反撃の一発
- バイエルン戦の同点弾
- OT決勝弾
途中からでも活躍できて、今やマルティネッリからポジションを奪い、去年獲得できたの本当に大きかったな。ミトーマありがとう。
ありがとう
さて、長かったシーズンもラスト一試合。17年アーセナルのサポーターをやらせてもらって初めてなんですよね。最後まで優勝争いしてるチームを応援できるのが。
あの残りの消化試合を見る虚無感たるや。いや、それが当たり前だったから本当に現状が嬉しい。
だからまず、ここまで成長してくれたチームに感謝を伝えたい。
アーセナル、本当にありがとう
でもまぁ優勝して欲しいから、ビッグありがとうはそん時にとっとこ。
暫定首位だけど、シティは残り二試合で勝ち点差が1。優勝条件なんかをさらっとくと
残り試合 | ア勝ち | ア分け | ア負け |
シ2勝 | シ優勝 | シ優勝 | シ優勝 |
シ1勝1分 | 得失点差 | シ優勝 | シ優勝 |
シ2敗 | ア優勝 | ア優勝 | ア優勝 |
自力優勝はなくて、とにかくシティが転ぶのを祈り倒すしかない。最終節を前にシティは一試合あるんだけど、その相手がトッテナム。
トッテナムがアーセナル優勝の大きな鍵を握ってるんだよ。だるいなこの感じ。
宗教上スパーズを応援するなんて御法度も御法度だし、そもそもスパーズの力を借りなきゃいけないなんてのも歯痒すぎる。
でも、優勝したい・・・どうする? ねぇハヴァーツはどう思う?
史上最大のトッテナムファンになるよ。みんなそうだよ。
Kai Havertz
まじか。そうきたか。そうかぁ・・・そうだな! ちんけなプライドなのかもな。20年ぶりの優勝なんだし、そのためならスパーズだろうがなんだろうが応援しよう。
だけど、大丈夫かな。スパーズ今四連敗中とかだけど。いくらシティに強いとはいえだな。過度な期待だけはせんとこかな。
まぁそれよりも最後のエバートン戦に勝たなきゃ意味がないんだから、今エバートン強いしな。
こんなに楽しい5月は初めてだよ!!
最低で最高のユニフォーム
この試合を持って、アーセナルのアウェイ戦は終了。つまりこの黄色ユニともお別れ。
キオビヤドクガエル柄にユニ。最初出た時最悪だったけど、選手たちが着たらイケてるし、いい思い出もたくさんあったな。最高のユニになったね。
このユニにも感謝です。ありがとうキオビヤドクガエル!