アーセナル vs 元アーセナル

世紀の大煽り

先日、ビラ戦の投稿で提唱させていただきました。

元アーセナルの選手、アーセナル相手に強すぎ問題

そりゃまぁそうなんですよ。アーセナルというビッグクラブに在籍してたんですから、その選手の実力たるや疑いないんですよ。

でもあれやなぁ! なんか移籍先ではあんまり活躍できんかったけど、アーセナル戦だけ暴れ散らかすやつも中にはおるよなぁ!!!

でもいいの、Once a Gooner, Always a Gooner. 悔しさもいつもの倍だけど、なんか嬉しいっていうのもある。この元在籍選手からのゴールでしか味わえない感情ある。

さぁ、そんな元アーセナルの選手がその古巣にどのような「恩返し」をしてくれたのか。振り返っていこうと思います。

プロとしてアーセナルに在籍していた選手にします。アカデミー出身にすると大量になっちゃうんで(ただでさえ大量なんだよボケ) あと、ケインばっかなるわ。

始まりはここから

2007-08からアーセナルのサポーターやらせてもらってるんで、そっからの記憶になります。

そもそも、古巣相手にゴールを決めた時は敬意を示してゴールセレブレーションをしないというなんとなくの暗黙の了解がある。別にセレブレーションをしたからって、反則というわけではないけど、古巣サポーターから反感は買うかも。

じゃあ記念すべき、初めて見た、恩返し弾、こちらです。

いきなり出してしまいました、ワースト1位を笑

2009-10に行われた、マンチェスター・シティ戦、アデバヨールのゴール。

何より彼が大好きだった。アンリ退団後の2007-08のパフォーマンスは圧巻で、アーセナルの新エースとして今後支えてくれると思っていた。しかしこの頃のアーセナルは絶望的に金欠で、またタイトルから長らく見放されるなどの理由もあり、主力の放出が相次いでいた。

そしてシティは2008年にUAEの投資グループに買収され巨万の富を得る。今のマンチェスター・シティのルーツがこれ。2009年にはアーセナルにも触手がのび、アデバヨールはシティへ移籍した。

この移籍がグーナーの反感を買った。自分も寂しかった。毎年のように抜ける主力、何より格下のはずのシティに行くなど、お金が理由以外に考えられなかった。

この移籍から両チームの対戦はすぐに行われる。どこか異様なオーラを纏っているアデバヨール、つい最近まで味方だったはずの選手が、違うスカイブルーのシャツを着ているとても不思議な感覚。

シティには勢いがあった。苦しむアーセナルにとどめを刺したのは渦中の男。右サイドからのクロスを高いジャンプから体を折りたたんで繰り出すヘディング。アデバヨールの得意なプレーだ。何度も見た姿が、こちらに牙を向くとは・・・

しかし、事件はここから

得点が決まると、アデバヨールは全力ダッシュで自身が決めたゴールと反対方向のスタンドへ走り、手を大きく広げ、膝スラパフォーマンスを決める。そこにいたのはアウェイ席でアーセナルを応援するサポーターたち。

怒り狂う現地グーナー

アデバヨールは古巣のサポーターを挑発したのだ。テレビで見ていて笑うしかなかった。悲しさと怒りと呆れと面白さとで。アーセナルとアデバヨールの関係は完全に壊れた。

数年後アデバヨールはこのセレブレーションをこう振り返った。

俺はアーセナルに残りたかったけど、控えか退団かって言われちゃ未来はねぇわけよ。それをなんだ、やれ金のためだなんか言われて、溜まったもんじゃねぇんだ。まぁまだな、俺を侮辱するぐらいなら見過ごしてやるけど、愛する両親までコケにされて黙っちゃいられなかった。だから、アーセナルからゴールを奪って、こうするまでだった。正直よくない過ちだと思う。でも誰だって間違いは犯すだろ?

Emanuel Adebayor

ヴェンゲルとの確執や、お金を優先したとの報道。真偽がわからないこれらの報道をサポーターが鵜呑みにして、本人のみならず家族にまで被害が及ぶ誹謗中傷を投げかけていた。プロとしてこのセレブレーションは良くないかもしれないけど、アデバヨールが100%悪いかと言われたら、それもどうかと思う。彼をこうさせるまでに無責任な言葉を投げかけたサポーターにも非はある。

アデバヨールは昨年、現役引退を発表。その際にはサポーターとの和解を求めた。

もう過去のことだ。私も現役を退く。テレビやSNSであのセレブレーションを見ることがあっても笑い飛ばしてほしいな。アーセナルは私の古巣だし、ファンだ。今年の幸運を祈ってるよ。

Emanuel Adebayor

個人的には随分前に笑い話にした。面白いもん、めっちゃ走るし。でも中には、まだ根に持ってるサポーターもいる、ってかそういう人の方が多い。

さぁ!笑 これから紹介しますアーセナル vs 元アーセナル!笑

正直アデバヨールのこの事件が後にも先にもずば抜けて最大のシーンです。これ見ちゃうと後のはほんと大したことないからな。他のはざっくりと紹介していきますね。

ロビン・ファン・ペルシー

ゴールを祝わないファン・ペルシー

アデバヨール退団後、アーセナル不動のCFとなったロビン。2011-12で得点王に輝くも、タイトル欲しさにマンチェスター・Uへ翌シーズンに移籍。宿敵への移籍にかなりヘイトが集まった。

移籍してから最初の対戦で開始早々にゴール。アーセナルへの敬意を示して、セレブレーションはしなかった。しかし、翌シーズンの2013-14、ファーガソン監督が勇退し、新しく就任したモイーズ監督が大苦戦。そんな中、逆に好調アーセナルとの対戦でロビンは決勝弾をあげる。チーム状況もあったのか、この時ばかりは咆哮を上げてゴールを祝った。

大喜びでいつもより腕が上がってるファン・ペルシー

彼もアデバヨール同様、そこそこ嫌われている。

エマヌエル・アデバヨール

審判へ抗議をしてる13番、ギャラスも元アーセナル。嫌い。この人だけ嫌い。

再び超嫌われ者の登場。シティでのインパクトが強すぎるが、アデバヨールはシティで出番をなくすと次の移籍先に選んだのがトッテナム笑 2011-12、2012-13でのノースロンドンダービーではどちらもエミレーツで得点を挙げている。しかし2012-13のその試合ではカソルラへ足裏タックルをお見舞いし、退場処分を受けた。

エドゥアルド・ダ・シルバ

エミレーツの拍手を背中で感じるエドゥアルド

エドゥアルドは2008年のショッキングな大怪我から見事に復帰し、その後2010年夏にシャフタールへ移籍した。その年のCLでアーセナルと対戦。エミレーツではアーセナルが5点をリードする一方的な展開の中、80分にエドゥアルドが一矢報いるゴールを決める。会場はそのゴールに拍手で応え、実質6-0のような雰囲気。感動的な一幕だった。

セスク・ファブレガス

元チェルシーのチェフのキックミスを拾って、ガラ空きのゴールへシュートを放つ元アーセナルのセスク

彼がこの憎き青いシャツを着ているのは、ヴェンゲルの原因もある。バルセロナで居場所を失ったセスクはアーセナルへの復帰を希望したが、エジルを擁していたアーセナルは獲得に動かず、チェルシー移籍が決まる。

瞬く間にチェルシーの中心になると、移籍後最初の対戦でセスクらしいロングレンジのパスからジエゴ・コスタのゴールをアシストするなど、セスクらしく古巣撃破へ貢献。

2016-17のアウェイでの対戦では、アザールのキャリアNo.1とも言えるゴールが語り草だがセスクがダメ押しの3点目を決め、アーセナル相手に初ゴールを記録する。

アレクシス・サンチェス

正直、この頃にはアーセナルに戻りたすぎたサンチェス

マンチェスター・U史上最悪の契約の一つとも言われるサンチェス。アーセナルでは大エースとして君臨していたがその評価は180度変わった。

しかし、2019年のFAカップ。サンチェスはその試合の先制点を決める。よりによってアーセナル戦は活躍してくるか・・・

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