ついに最終節。今年もプレミアリーグが終わる。
20年ぶりの優勝を狙うアーセナル。最終節までマンチェスター・シティとのタイトルレースが勃発した。アーセナルはエバートンに絶対勝利且つ、シティがハマーズに引き分け以下で優勝が決まる。
データ上でこれが起こる確率は16%と限りなく低いが、もうここまで残れたことへの喜びをラストゲームにぶつけて、最後の勝利をまず祈るだけ!!!
・・・ってのも無理でした。シティの試合も見つつ、どうせ優勝できないとは言いながら、心のどこかで期待してるそんな感じ。
さて、泣いても笑っても最後の試合。最高の2023-24シーズンが終幕します。
ざっくりマッチレビュー
アーセナル 2-1 エバートン
アーセナル
22 | ラヤ |
2 | サリバ |
6 | ガブリエル ⬇️59′ |
4 | ホワイト ⬇️69′ |
18 | 冨安健洋 ⚽️43′ |
5 | トーマス・パーティ ⬇️69′ |
8 | ウーデゴール |
41 | ライス |
11 | マルティネッリ |
19 | トロサール ⬇️78′ |
29 | ハヴァーツ ⚽️89′ |
35 | ジンチェンコ ⬆️59′ |
12 | ティンバー ⬆️69′ |
10 | スミス・ロウ ⬆️69′ |
9 | ジェズス ⬆️78′ |
エバートン
1 | ピックフォード |
6 | タルコウスキ |
32 | ブランスウェイト |
23 | コールマン |
18 | アシュリー・ヤング |
8 | オナナ |
27 | ゲイェ ⚽️40′ |
37 | ガーナー |
7 | マクニール |
16 | ドゥクレ ⬇️90+2′ |
9 | カルバート・ルーウィン ⬇️75′ |
28 | シェルミティ ⬆️75′ |
14 | ベト ⬆️90+2′ |
アーセナルはサカが怪我で欠場。右のウィングにはマルティネッリが入った。そしてついにティンバーが開幕戦以来、スカッド入りを果たした。
例によって最終節は全試合同時間でのキックオフ。優勝を決める最後の90分が開始する。
最前線のカルバート・ルーウィン以外自陣に引くエバートンの守備を崩せないアーセナル。
前半40分にエバートンのチャンス。ゴール前のFKでゲイェが蹴ったボールが壁に入ったライスの頭に当たる。軌道の変わったボールにラヤも反応できずゴールにそのまま吸い込まれ、先制を許す。
しかしその3分後、右サイドのポケットでウーデゴールがマイナスにクロスを上げると、エリア外から冨安が右足で強烈なシュートを流し込みすぐに同点に追いつく。
逆転したいアーセナルはハヴァーツ、スミス・ロウ、ウーデゴールがチャンスを迎えるが、エバートンの守備を攻略しきれない。
後半89分、ついにアーセナルが逆転に成功する。ヤングの横パスを掻っ攫ったジェズスが右のウーでゴールへパス。余裕がありすぎたのかシュートを打ち損じてしまうがこれがハヴァーツへの良いパスになり、これを押し込んで土壇場で均衡を破った。
しかし、シティがハマーズに勝利したため勝ち点差はひっくり返らず、惜しくも2位でフィニッシュとなった。
どうしても意識してしまう
優勝を信じる60000人のサポーターの大歓声と共に試合が始まった。しかしその熱は開始5分で一気に冷めてしまった。
裏でフォーデンがシティに先制点をもたらしていた。シティの結果も随時チェックしている現地のグーナーは意気消沈。その雰囲気が選手たちにも伝わるように重たくなっていた。
さらにエミレーツをお通夜状態にする。15分後にシティが2点目をあげ、片やアーセナルは先制を許す。
んーーまぁ気持ちはわかる。でもシティがそういう状況だからこそ現地のサポーターはより一層ボルテージをあげてほしかったな。
もっともっとチームの力をあげていくにはこの力だって不可欠。チーム状況とは裏腹にOTはやっぱり要塞って感じするしさ。
20年で染み付いちゃった負け犬根性。選手たちと共にサポーターも強豪チームのそれにならなきゃな。
最大瞬間風速は日本から
この嫌なムードを払拭したのは、俺たちの冨安健洋。
ウーの折り返しにエリア中央から右足を振り抜くと、エバートンDF二人の股を通過し、気持ちよくネットを揺らした。
怪我からの復帰以降、”得点面での貢献”を予々口にしていた冨安。その言葉の通り、左サイドバックからでも積極的にゴールを狙っていた。
プレーを見てても、得点欲しいんだろうなぁ、ってのは伝わったし、この試合でも開始早々から二つのゴールチャンスを迎えていた。
サッカーの神様はこの冨安に微笑み、優勝の可能性を控える一戦で貴重な貴重な同点ゴールを決めた。
そして、このゴールに呼応するようにエミレーツに朗報が届く。
0-2とビハインドを負っていたハマーズだが、クドゥスの鮮やかなオーバーヘッドで一点差に詰め寄った。優勝が絶望的な状況になっていたが、前半終了間際に希望が見え、ポジティブに前半を折り返した。
右ティネッリをどう捉えるか
この試合ではサカの怪我により、右のウィングで起用されたマルティネッリ。右利きの彼がここにいることは、カットインでのプレーが制限される。
サカのカットインありきでアーセナルの右サイドでウーとホワイトとの連携が確立するが、急造の右ティネッリではそう簡単にいかない。
やはりサカのちゃんとしたバックアップは必要なのではないかと思わせた。
しかし、マルティネッリも悪かったわけではない。持ち前の陣地回復力も含め、特に縦に再三勝負を仕掛けてクロスを上げた。
ここ数試合の低調なパフォーマンスから考えたら、むしろ良かったぐらいだ。無得点に終わってしまったがマルティネッリは来季勝手に復調すると思ってる。
逆境大好きくんだからね。
やっぱり好きティンバー
69分、ついにあの男が帰ってきた。
ホワイトとの交代で開幕戦以来の復帰を果たしたティンバーはものすごく雰囲気を感じるプレーを魅せていた。
やはりアヤックス出身の攻撃センスは魅力的で、アルテタが開幕でスタメンで使った理由が改めてわかると言えるパフォーマンスだった。
来季はフルシーズン、ティンバーを楽しみたい。