現地時間4月14日、アーセナルは4位アストン・ビラとの上位対決に挑む。前日マンチェスター・シティがルートン・タウンに危なげなく勝利し、暫定首位。
そして遂にどぼーん! リバプールが転けちゃいました。アンフィールドでクリスタル・パレスにまさかまさかの敗戦。とんでもない試合でしたね・・・もうあれは運の悪さとパレス守備陣あっぱれっすわ・・・
さて、お付き合いは禁物のアーセナル。勝てば文句なしの首位でっせ!
とまぁここで落としちゃうのが従来のアーセナル。みんなが大好きなアーセナル。でもまぁ確かに? 今年は違いそう(これも毎年言ってんだよな)だから、とにかく・・・勝つぞー・・・
ざっくりマッチレビュー
アーセナル 0-2 アストン・ビラ
アーセナル
22 | ラヤ |
2 | サリバ |
6 | ガブリエル |
4 | ホワイト ⬇️67′ |
35 | ジンチェンコ ⬇️87′ |
41 | ライス |
8 | ウーデゴール ⬇️79′ |
29 | ハヴァーツ |
7 | サカ |
19 | トロサール ⬇️67′ |
9 | ジェズス ⬇️79′ |
18 | 冨安健洋 ⬆️67′ |
11 | マルティネッリ ⬆️67′ |
10 | スミス・ロウ ⬆️79′ |
20 | ジョルジーニョ ⬆️79′ |
14 | エンケティア ⬆️87′ |
アストン・ビラ
1 | エミ・マルティネス |
3 | ディエゴ・カルロス |
14 | パウ・トーレス |
4 | コンサ |
12 | ディーニュ |
7 | マッギン |
8 | ティーレマンス |
19 | ムサ・ディアビ ⬇️61′ |
27 | ロジャース |
22 | ザニオーロ ⬇️80′ |
9 | ワトキンズ ⚽️87′ |
31 | ベイリー ⬆️61′ ⚽️84′ |
15 | アレックス・モレノ ⬆️80′ |
前半から攻勢に出るアーセナルだったが、決定機を活かしきれずに前半をスコアレスで折り返してしまう。
後半は徐々にミスが目立ち攻め切れないアーセナル・・・何度か見た光景。
すると後半84分、左サイドでボールを持ったディーニュ。クロスを上げると、ニアでパウ・トーレスが潰れ、そのままボールはファーに流れる。これをベイリーが押し込んでアストン・ビラ先制。
攻めたいアーセナルだが、立て続けに失点を着してしまう。87分にジョルジーニョのパスをカットしたティーレマンスが、前線に残っていたワトキンズへロングパス。自陣に残っていたため、オフサイドにもならず、飛び出したラヤの頭上を超える冷静なループシュートでアーセナル万事休す。
2024年、リーグ戦初の敗戦となる。
再び立ちはだかる元アーセナル
アストン・ビラの監督、エメリは2018-19からアーセナルの監督に就任し、2019-20の途中で成績の不振により解任された。
アーセナルでの功績もないわけではないが、数字面での結果は求められたものを達成できなかった。
アーセナルに来る前のPSGでも失敗のレッテルを貼られたイメージだ。
エメリは昔からそう。中堅クラブでその真価を発揮する。これで今季アーセナルはアストン・ビラに2敗。
アーセナルは何の因果か、エメリがとにかく苦手で、エメリがアーセナルを解任されて以降、つまりエメリvsアルテタの戦績はエメリの3勝1分1敗。
今回の2勝、そして1勝1分は2020-21のEL準決勝。エメリがビジャレアルを率いていたときのこと。奇策に溺れたアルテタがアウェイでしっかりエメリに監督たるものを教え込まれ敗戦。ホームでは塩漬けにされて敗戦同様のドロー。
エメリは苦手且つ、重要な局面で必ず出現してくる。上記のビジャレアル戦もなんとか勝ってELで優勝したかった。リーグ戦でCL圏内入らないから。実際このシーズンでエメリはビジャレアルを優勝に導いてるしね。
アーセナルにいても厄介、アーセナルを離れても厄介。本当にとことん相性の悪い顎掻きおじさん!
ほんで、何もエメリだけがアーセナルに強いわけでなく。キーパーのエミ・マルティネス、はい、この人も元アーセナルのキーパーですよ。
今季のビラパークでの試合でも神セーブ連発。この試合でも前半0に抑えられたのは間違いなくエミマルのおかげ。圧巻だったのは前半40分、右サイドのジェズスの折り返しを合わせたトロサールのシュートを右足一本でセーブ。シュートコースが甘いと言えば甘いんだけど、「あー、入るだろうなあ」ってシュートを見事に止めてしまうのもエミマルだったりする。
ていうかアーセナルは元アーセナルに弱すぎなんです。
今季のリーグ戦の敗戦
ビラ2回はまあエメリ、エミマルね。
ウエスト・ハム。0-2で負けたうちの先制点は元アーセナルのマヴロパノスですよ。
はいフラム!イウォビとウィリアンに得点に絡まれたりはしてないけど散々やられましたよね?
ニューカッスル!クロスがガチャガチャ!ってなって最後はゴードンに押し込まれました、クロスを上げたのは?そう、アーセナルアカデミー出身のウィロック。
どうしてこうもアーセナルは元アーセナルに弱いんですかね!こないだのバイエルン戦のニャブリもそうじゃねえか!今季に限った話じゃないよ毎年そう。特集組めるレベルでやられてる。
暇になったらやろっか、この特集ね。
ジンチェンコの限界
この試合で最も批判に晒されているのがジンチェンコ。何か失点に大きく関わったとかそういうことではないのだが・・・
このブログでもこの話題は最近よく上がるし、個人的にもジンチェンコは擁護派だったがそろそろ潮時かも・・・
この試合でもよく見られたのがジンチェンコの判断ミス。
何をそんなに焦っているのか、最近のジンチェンコは自分のプレーで局面を打開しようとしすぎている。それに越したことはないがこの思考がプレーの判断を悪くさせているように見える。
実際良いプレーもある。ハイラインを敷いたビラの守備ラインの裏をハヴァーツが何度か狙っていて、そこにジンチェンコからのパスも通っていた。
しかし、多くは無理な縦パス、無理なドリブルでリズムを崩している。ティーレマンスがポストを叩いたシュートが決まっていれば批判の火力はもっと強まっていたかもしれない。
苦手の守備面でボロが出るのは仕方ない、苦手だから。それはアルテタのせいにできるし。
ただ、ジンチェンコがやらなきゃいけない局面で、選択を誤っているのが極めて重要な問題になりつつある。最早守備面での不安を攻撃面でカバーできるほどではなくなっている。
ジンチェンコのプレースタイルが今のアーセナルのやり方にマッチしてないことを考えると、現状のファーストチョイスは冨安で確定かもしれない。
この試合ではホワイトがイエローカードを貰っていたため、右サイドバックでの途中出場になったが、もう残りの試合は左サイドバックのスタメンにこの日本人を置くのがベターなんじゃないかと思う。
良い意味で欲を出さない冨安のプレースタイルが今のアーセナルには必要。
これは消極的という意味ではなく、その時に最適な判断ができる、サッカーIQの高さは冨安の方が現段階では上。そして守備力に関しては説明要らずだ。
アルテタの選択がどうなるのかはわからないが、冨安起用に関しては慎重になるし、ジンチェンコへの信頼もまだある。キヴィオルだって年明けを支えてきた選手の一人。
ジンチェンコを諦めるのも時期尚早だけど、場合によってはこの夏に・・・