本拠地ロンドンへ戻ったアーセナル御一行。例年通り開幕前の最後のプレシーズンマッチ エミレーツカップが開催された。
現地時間8/7、まずはレバークーゼンを迎えた。アーセナルとレバークーゼンにはいくつかの縁がある。
まずレバークーゼンといえば昨季のブンデスリーガを無敗で制した現在世界で最もホットなクラブの一つ。アーセナルも2003-04シーズンに無敗優勝を達成していて、無敗優勝ダービーは貴重だ。
監督のアルテタとシャビ・アロンソは少年時代に地元クラブで一緒にプレーしていた。同郷の幼馴染は今も良い関係が続いており、監督としては初めての対戦となる。
そしてなんといっても2022-23シーズンを最後にレバークーゼンへ移籍したジャカのエミレーツ凱旋!!! これはまた長めに触れたいので後ほど〜
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ざっくりマッチレビュー
アーセナル 4-1 レバークーゼン
アーセナル
22 | ラヤ |
2 15 | サリバ →46′ キヴィオル |
6 79 | ガブリエル →70′ ヘヴン |
4 51 | ホワイト →70′ ニコルズ |
17 49 | ジンチェンコ ⚽️8′ →46′ ルイス・スケリー |
20 5 | ジョルジーニョ →63′ トーマス・パーティ |
8 53 | ウーデゴール →63′ ヌワネリ |
29 14 | ハヴァーツ ⚽️65′ →70′ エンケティア |
21 7 | ファビオ・ヴィエイラ →46′ サカ |
19 11 | トロサール ⚽️9′ →81′ マルティネッリ |
9 41 | ジェズス ⚽️38′ →46′ ライス |
監督 | アルテタ |
レバークーゼン
17 | コバー |
6 44 | コスヌ →64′ Belocian |
4 13 | ター →64′ アルトゥール |
12 | タプソバ |
30 19 | フリンポン →46′ テラ |
3 8 | インカピエ →46′ アンドリッヒ |
24 | アレイクス・ガルシア |
34 32 | ジャカ →79′ Puerta |
10 7 | ヴィルツ →64′ ホフマン |
11 23 | テリア →64′ フロジェク ⚽️76′ |
21 22 | アドリ →64′ ボニフェイス |
監督 | シャビ・アロンソ |
長期離脱明けのティンバーはアメリカで追い込みすぎたのか、軽い問題があるようで欠場。新戦力のカラフィオーリもコンディションが間に合ってないということでデビューはお預けに。
前半8分にジンチェンコの素晴らしいシュートで先制すると、1分後にはハイプレスからショートカウンターでトロサールが追加点を挙げる。さらにはジェズスも独力からミドルシュートを決めセーフティーリードに成功。
後半は両チームともにメンバーを変えながら試合を進めると、65分にサカのクロスのこぼれをハヴァーツが押し込み4点目が決まる。76分には隙をつかれてフロジェクが冷静にラヤとの1vs1を制して4-1に持ち込む(いや、彼はNEXTロシツキーとか言われてたから実質5-0だな)
”4-1”で試合を終えプレシーズンながら難敵に勝利したアーセナル。開幕に向けて期待のできる試合を見せてくれた。
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アーセナル特攻部隊
試合開始からレバークーゼンのビルドアップをアーセナルの荒波のようなハイプレスが襲い続けていた。中でもジェズス、ウーデゴール、ハヴァーツのここでの連動性はプレシーズンにしては仕上がり過ぎているほどだった。
この三人は試合中のパフォーマンスでも別格だった。ウーはまぁもう言えることないというか他二人に注目させてください!
このプレシーズンで復調の兆しを見せているジェズスはこの試合でも躍動した。調子がいい時のチェイシングにクイックネスを取り戻した印象だ。得点シーンでは相手スローインを掻っ攫い、対峙するターを交わす”らしさ”を見せると、最後は”らしからぬ”ミドルシュートでチームの3点目を挙げた。
彼のシュート精度には半ば諦めが生じていたがGKの手を弾く抑えの効いた強烈なシュートが打てたとは・・・これも調子の良さ故だろう。昨季の彼ならあの場面でコネコネして詰んでたはず。振り切る思い切りの良さは9番としての自覚を感じさせた。
この試合でPOTMに輝いたハヴァーツ、文句なしの選出だ。昨季苦戦したIHでの役割をバトンタッチされたジャカの前で見事に完遂し、古巣相手に見事なパフォーマンスを見せた。特にスペースに走り込むタイミングは絶品でこれは彼がCFで培った能力の賜物だろう。
先制点での左サイドのスペースの侵入、2点目はショートカウンターからゴール前で抜群の落ち着きを見せて2アシストを記録。CFに移った後半のゴールではサカのクロスをジャカがクリアし損ねたボールを押し込む形だった。あれはジャカからハヴァーツへの餞別・・・のようにも見えた。
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背番号でリフレッシュ!!
ジェズスに復調の兆しが見えてきたのなら同じくシティからやってきたこの男にもそれらしいプレーが散見された。この試合前に背番号を35から17に変更したジンチェンコだ。
「17は僕にとって特別な数字だ。代表でも着けてるしね。」と語る。その特別な数字はジンチェンコのプレーまでもいい方向に持っていっているようだ。
先制点の地を這うようなゴラッソは見事だが、その前のハヴァーツへの相手DFの背後を突くパスの方が見たかったプレーだ。アメリカではまだ変に肩肘を張ってミスが目立ち限界も見えてきたが、心機一転17番に変更したシャツを着ると自分のリズムを取り戻したように見えた。
守備面はフリンポンのスピードに苦労する面もあったがいつもよりは上手くやれていたと思う。アーセナルのように保持の時間が多いチームにおいてジンチェンコのようなオプションはやはり持っているに越したことはない。
しかしポジションが確実なわけではない。交代で入ったルイス・スケリーも見事なプレーを見せていた。何度も言うが17歳とは思えない落ち着き、偽サイドバックの役割をこなせている。
とはいえ背番号変更により僅かながら囁かれていた去就の面も落ち着きリフレッシュされたジンチェンコには改めて期待したい。
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杞憂でよかったああ!!
超個人的不安要素として心配していたのが、トロサールがユーロでの不調を持って帰らないかだった。が・・・改めて僕の予想なんて当たるわけないことが証明されましたね。今回はいい方向で良かった。
2点目はトロサールのインターセプトからだ。そして完璧な崩しの仕上げを任されるとインカピエの決死のブロックを彼らしさ全開の切り返しで往なし無力化。奥ではそのフェイントにGKも引っかかっていて無人同然のゴールに入れた。
その後にも素晴らしいシュートでレバークーゼンゴールを襲うなどファイナルサードでトロサールの能力を遺憾無く発揮。ユーロでの不調なんてとっくに忘れさせてくれた。
ちょこちょこ謎のボールロストもあったのは気になったが、なんかそんなところもより”アルシャビン化”が進んでるなと、微笑ましく思えた。まぁプレシーズンだからね。
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帰ってきたユーロ組
この試合ではユーロ組の復帰戦となった。ラヤはフル出場、サリバは前半のみでのプレーになった。
ぼぼアーセナルの攻撃ということで各々自身の強みをアピールできる機会がそもそも少なかったがそれだけ安定していたということだ。
ユーロ決勝までイングランドの主力として戦っていたサカとライスは後半からの登場。ライスは昨季後半定位置になった左IHに配置された。ボールが足下に付かなかったりという場面もあったが、1ヶ月ぶりだしライスのことだから問題なく開幕までには仕上げてくるだろう。
しかしサカは1ヶ月ぶりなのに!?というほど見事なパフォーマンス。ドリブルにもキレがあり、ネガトラの早さも「あなたアメリカも帯同してた?」ってぐらい、ウーぐらいもう仕上がってた。
名実共にエースとしてアーセナルを引っ張らなければならない。それにヘイルエンドの後輩も出てきたとなると兄貴分としての働きも求められる。
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おかえり、ジャカ
言ってもまだプレシーズン。この試合は結果よりもグラニト・ジャカが再びエミレーツに帰ってきてくれたお祭りを開きたい。Twitterから引用した動画はぜひしっかり見ていただきたい。
試合前にはジャカにとって最高のシーズンとなった2022-23を共に戦った4バック陣との抱擁が映し出された。ジンチェンコの謎の間でもウケる間。エンターテイナーだね。もう試合前から最高は始まっていた。
ゲーム中は主にレバークーゼンの舵取り役に徹していたが、ジャカらしく攻守に奔走していた。そして78分の交代時は実にハートフルなシーンだった。
エミレーツスタジアムの観客はスタンディングオベーションでジャカを送り出した。ここはカメラマンも優秀すぎた。
2019年に絶望期にいたアーセナル、パレス戦で交代を命じられたジャカに対してアーセナルのサポーターは大ブーイング。ジャカとグーナーの関係が完全に冷え切ったその画角は今でも脳裏に焼き付いているが、その当時とは真逆の温かい拍手。そしてそのどん底のジャカを救い出したアルテタとの抱擁でジャカのエミレーツ凱旋は幕を引いた。
試合後はガナーズたちとの再会を楽しんだ。ここでもジャカにベッタリのジンチェンコ笑 まぁ本人も好調で気分良かったのかな。順番待ちしてるキヴィオル可愛い。
そしてその最高を見逃さないマクファーレンも流石です。俺たちの欲しい”I fuckin this football club”を写し出してくれる最高おじ。
「会えて嬉しいよグラニト」ほんと嬉しかった。2022-23で左サイドを支配した三人。こうやってジャカを迎え入れることができたのは本当にアルテタのおかげ。
レバークーゼンとはシーズンが始まるとCLで戦う可能性がある。その時はこうはいかないだろう。むしろその方がいい。次は闘志むき出しのジャカとの戦いが見たい。レッドカード期待してんぞ!!
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