現地時間4月6日、ブライトンのホーム、アメックススタジアムにてアーセナルはプレミアリーグの第3節を戦った。この試合の前にマンチェスター・シティがクリスタル・パレスに勝利したため、アーセナルも勝利以外許されない状況。
さて、なんとなくこういう節目にアーセナルはブライトンとやりがちな印象。昨季はシティとの優勝争いの終盤でブライトンにエミレーツでボコられちゃったよね。某グーナーのYouTuberが号泣してたね、悔しくて。
もう少し遡ると、2018−19のこれまた終盤戦。当時エメリ政権のアーセナルはチャンピオンズリーグ圏の4位争い。しかしこの試合も勝ちきれず、3年連続の4位以下が確定してしまう。真偽は不明だけど、試合終了後に座り込んでしまったモンレアルを見て爆笑してる風のビスマ、みたいなのが話題になりやしたね。
まぁとにかくどちらかというと苦手なブライトン。ご存じ、日本代表の三笘薫らを擁し近年は着々と力をつけてきていてより厄介になった・・・けど!
マクアリスターやカイセドら、昨季の主力は移籍。三笘やマーチなど、現戦力の怪我人にも悩まされている。いつもよりは割と楽観的かも?
てか「ミトマ」の「笘」ぜんっぜん予測変換でねぇな!!
「さんせん」って打って半分ずつやってるわ! めっちゃめんどくせえな!笑
もう勘弁してよ「三苫警察」と「富安警察」
ざっくりマッチレビュー
ブライトン 0-3 アーセナル
ブライトン
1 | フェルブルッヘン |
29 | ファン・ヘッケ |
5 | ダンク |
2 | ランプティ |
30 | エストゥピニャン |
20 | バレバ |
13 | グロス |
24 | アディングラ |
15 | モダー ⬇️63′ |
10 | エンシソ ⬇️63′ |
18 | ウェルベック ⬇️76′ |
40 | ブオナノッテ ⬆️63′ |
9 | ジョアン・ペドロ ⬆️63′ |
31 | アンス・ファティ ⬆️76′ |
アーセナル
22 | ラヤ |
2 | サリバ |
6 | ガブリエル |
4 | ホワイト |
35 | ジンチェンコ ⬇️72′ |
20 | ジョルジーニョ |
8 | ウーデゴール ⬇️89′ |
41 | ライス |
7 | サカ ⚽️33’(PK) ⬇️64′ |
9 | ジェズス ⬇️64′ |
29 | ハヴァーツ ⚽️62′ ⬇️89′ |
19 | トロサール ⬆️64′ ⚽️86′ |
11 | マルティネッリ ⬆️64′ |
18 | 冨安健洋 ⬆️72′ |
21 | ファビオ・ヴィエイラ ⬆️89′ |
14 | エンケティア ⬆️89′ |
前節はスタメンを大幅に変更したが、この試合ではほぼシティ戦と同じ11人。現状のベストメンバーなのか定かではないが、オプションが多いことはこの過密日程を戦う上で必要なこと。最近頑張ってたキヴィオルはちょっと可哀想・・・
アーセナルは開始早々、”得意の”セットプレーから決定機を迎える(自分で打ってても信じられないわ、セットプレー得意って)、その後はさすがデ・ゼルビ監督のチーム。
アーセナルの前からのプレスを見事に交わし、次々とチャンスを作る。ごめん!ブライトン舐めてた!こんなにプレス回避うまいとは・・・
しかし、10分過ぎからアーセナルも流れを戻し、前半31分、左サイドでドリブルを仕掛けたジェズスがランプティにペナルティエリアで倒され、PK獲得。これをサカが確実に決め、アーセナル先制。
ブライトンも怯まずゴールに迫るも、後半62分、右サイドを抜け出したジョルジーニョがニアへグラウンダーのクロスを上げると、ハヴァーツが合わせ2点目を決める。
ここからは例によってアーセナル省エネモード。ブライトンの攻撃を堅く守りながらカウンターの機を待ち、86分、自陣でのプレスから奪ったボールがハヴァーツに渡り、ダイレクトでスルーパス。抜け出したトロサールが、まるであの選手のような、ループシュートでGKとの1vs1を制し0−3。
この試合もクリーンシートで、2連勝を飾る。
Kai Havertz scores again
Tsamina mina, eh, eh,
Waka waka, eh, eh,
£60 million down the drain,
Kai Havertz scores again.
このチャントが大好きでね。歌いまくりたいよね。
この試合1得点1アシスト、文句なしのマンオブザマッチはカイ・ハヴァーツ。
加入当初は「プレミアワースト新戦力」と言われ、個人的にもチェルシー時代からなかなか愛しづらかった。しかし、アルテタは彼を信じ、使い続けていた。結果こそ出ていなかったが、守備面など見えづらい部分での貢献は当初からあることは確かだった。
中盤器用でも徐々に好パフォーマンスを見せ出し、年明けからCFで起用され始めると、その成果が数字にも出始めて、ワースト補強と称された29番は、今やアーセナルに欠かせないNo.9として活躍している。
なかなか点が取れず、リーグ戦の7試合目でウーデゴールにPKを譲ってもらって初ゴールを挙げた姿はもう遠い過去だ。
アルテタはこういった努力を決して見逃さない。
ファンの大半が獲得にすら反対していた時から、アルテタは今の景色が見えていたのかもしれない。相変わらず恐ろしい名将だよ。
となると問題はやっぱり・・・ジェズスどうする?
本来の9番であるジェズスは今季リーグ戦4得点と、CFとしては余裕で落第点。だけどジェズスに求めるタスクはより広角的なもので、従来の点取り屋のそれではない。満足はしていないが、今季のジェズスのパフォーマンスに不満があるわけでもない。彼なりの仕事はしている。チャンピオンズリーグでの功績も効いてるのは確かだけど。
ハヴァーツが9番として不動な今、ジェズスをウィングとして数えた方がいいような気もしだしてる。サカやマルティネッリの負担軽減にもなるし、来夏の補強ポイントをCFに絞れる。ジェズスのポリバレント性を活かさない手はないとおもう。
ハーランドが加入して、ウィング起用が増えるのが嫌だからシティ退団したのは・・・少しずつ忘れてもらいましょうね・・・
Thank you, Chelsea!!!
そしてこの試合のハヴァーツのゴールをお膳立てしたのは、ジョルジーニョ。彼も言わずと知れた元チェルシーの選手。
まぁ愛しづらいのよ、チェルシー好きじゃないから。在籍時はジョルカスって呼んでたし(今でも愛称として使わせていただいてます。愛です、愛。)彼も今やグーナーからとても愛されている。
ベンチに座っている時は、たまにピッチ間際まで出て選手に指示を出すこともあり、練習では若手の模範になっているジョルジーニョをアルテタの次の監督に推す声も増えている。契約も満了間際だが彼の契約延長は必須事項。
この試合の2点目のアシストも、サカが潰れて手薄になった隙を見て果敢に飛び出し、右サイドを攻略。サッカーIQの高さとはいえ、サイドを抉るジョルカスなんて今後観れるのかってぐらい貴重だよな笑
元チェルシー勢の活躍もあったこの試合。大きな声で言いたいことは一つ。
Thank You, CHELSEA!!!!!!!!!!!!!!!!
おい、ジルー。借りは返したぞこの野郎ボケ。
※2019年、EL決勝でアーセナルを下したチェルシー。自身も得点を決めたジルーは、チームメイトのインスタライブで”Thank You, ARSENAL !!!”と古巣を大煽り(隣にはジョルジーニョの姿も笑)
今となっては笑えるけどな。
サカは好調なのか、不調なのか
自分のサカへの要求が高くなりすぎている気がする。
最早説明不要なアーセナルの顔であり、未来であるサカ。エースとしてこの試合でもPKを沈め、今季リーグ戦14得点目となった。
しかしこの頃のサカは窮屈に見える。デビューから頭角を現し、まだ22歳ながら、試合に出続けている疲労はもう常人では測ることできない域なのだろう。それと並行するように相手チームのサカへの対応はシビアになる一方だ。
昨年まで見られたドリブル突破は目立たなくなっている。90分あたりのドリブル成功数は1.5回とサカにしては苦しい数字だ。
しかし、アシスト期待値はリーグトップ、つまりゴール前で決定的な仕事ができているということ。
ゴール数とアシスト数を足したゴール関与数も22とリーグ6位でチームトップ。
サカにはドリブラーというより、よりゴールを意識した働きが求められるようになっている。アーセナルの絶対的なエースとならなければならない、アンリのように。
今年はユーロが開催される。同郷のライバルたちもポジション争いに向け好調だ。
シティのフォーデン、ハマーズのボーウェンなどはサカのゴール関与数に迫る勢いだ。そして今季最大のサプライズ、チェルシーのコール・パーマーは数字上だと彼らの上にいる。パフォーマンス面でもメンバー入りはほぼ確実と言っていいだろう。スペインではレアル・マドリーのベリンガムが相も変わらず暴れている。
前回大会で人一倍悔しい思いをした分、サポーターとしてはサカに多くの試合に出て、イングランドの優勝に貢献してもらいたい。熾烈なポジション争いに勝つならば、アーセナルのエースをこの優勝争いで見せつけるしかない。
レアンドロ・アレクシス・トロサール
前述した、昨季終盤のブライトン戦。アーセナルの一員として初めて古巣との対戦に臨んだのがトロサール。しかしチームは苦戦を強いられ、先制を許す。なんとか同点を目指したいアーセナルだったが、後半85分、自陣でのミスから痛すぎる2点目を許してしまう。このミスを犯してしまったのがトロサールだった。
アーセナルへ来てから絶対スタメンではないが、試合に出れば己の任務を遂行する。まさに、「必殺仕事人」
苦手のグディソンパークでは決勝点、リバプール戦ではトドメの3点目、CLのポルト戦では値千金の同点ゴールで望みを繋いだ。トロサールも欠かすことのできない選手だ。
そしてリベンジのブライトン戦。64分に出場するとミドルシュートを打つなど、果敢にゴールを狙う。86分、必殺仕事人は敵の背後から復讐を窺う。元同僚のグロスへのプレスからミスを誘い、ハヴァーツからパスを受けると、ゴールへ独走。キックフェイントでGKの姿勢を崩し、ループシュートを冷酷に沈め、復讐完了。
このゴール、デジャヴだよな。
独走→キックフェイント→ループシュート
そう、2016-17のウエスト・ハム戦のアレクシス・サンチェスのゴール
黄色ユニ被りはまだしも、どっちも86分の得点なのはミラクルすぎるな。
リバプール戦の3点目は、2012−13のリバプール戦のカソルラのゴールに似すぎてるし、トロサールはヴェンゲル時代のアーセナルの色を魅せてくれるから、もう本当に大好き!
さらに、古巣への一撃、セレブレーションはというと
どっちだこれ笑
※古巣への得点の時は、ゴールを祝わないのが良いとされてる。
トロサール普段からこんな感じだし、これアーセナルサポーターの前だし、わかんねえな。ブライトンサポのことは全く気にもかけてない感じかな。あんまり関係は良くない退団の仕方だったもんね。
先日はライスが古巣弾、今回はトロサール、次は月末チェルシー戦でハヴァーツかな?