ビラパークはアーセナルにとって大きな鬼門。昨季の対戦ではアーセナルが手も足も出ないほど乾杯した場所だ。さらにビラには昨季ダブルを喰らっている。
ビラはこの夏にキャプテンだったドウグラス・ルイスをユベントスに放出したものの同ポジションにアーセナルも注目していたアマドゥ・オナナをエバートンから獲得するなど、そこそこ積極的な動きを見せている。
開幕戦では早速オナナが得点を挙げ、ウェストハム相手に勝利した。第2節にして昨季の2位と4位の対戦”シックスポインター”と言っていいのかは微妙だが、アーセナルにとってシーズン序盤の勢いをつけるには申し分のない相手だ。
対エメリとしても彼がビジャレアルを率いている時から一回しか勝てていないほどこの元アーセナルの監督が苦手。
そろそろエメリの顎を血が出るぐらい掻かせたいところだ。
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ざっくりマッチレビュー
アストン・ビラ 0-2 アーセナル
アストン・ビラ
| 23 | エミ・マルティネス |
| 4 | コンサ |
| 14 | パウ・トーレス |
| 2 20 | キャッシュ →16′ Nedeljkovic |
| 12 22 | ディーニュ →76′ マートセン |
| 24 6 | オナナ →76′ バークリー |
| 8 | ティーレマンス |
| 31 | ベイリー |
| 7 41 | マッギン →65′ ジェイコブ・ラムジー |
| 27 | ロジャース |
| 11 9 | ワトキンズ →65′ デュラン |
| 監督 | エメリ |
アーセナル
| 22 | ラヤ |
| 2 | サリバ |
| 6 | ガブリエル |
| 4 | ホワイト |
| 12 33 | ティンバー →79′ カラフィオーリ |
| 5 | トーマス・パーティ ⚽️77′ |
| 8 | ウーデゴール |
| 41 | ライス |
| 7 24 | サカ →88′ ネルソン |
| 11 19 | マルティネッリ →65′ トロサール ⚽️67′ |
| 29 | ハヴァーツ |
| 監督 | アルテタ |
開幕戦からスタメンを一箇所、左サイドバックのところをジンチェンコからティンバーに変更した。そしてこの試合でカラフィオーリがプレミアデビューを飾った。
序盤から非常に両チーム非常にインテンシティが高く中盤においてはほとんどスペースと時間が与えられない展開に。
アーセナルは後半67分にウーデゴールのスルーパスを右サイドでサカが抜け出し折り返したボールを途中出場のトロサールが合わせて均衡を破る。その10分後に右サイドでボールを持ったサカがエリア外にいるトーマスへ渡すと、得意の形で右足を振り抜きエミマルの手を弾いてネットに吸い込まれた。
アーセナルはいくつものピンチをなんとか耐え抜き難所ビラパークにて大きな勝ち点3を手にした。
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今季のラヤは本物だ！！
開幕戦に続きまたしてもラヤが輝きを見せた。昨季ラヤのことをバチバチに言ってた自分に言い聞かせたい、今お前はラヤに首っ丈だぞと。
最大のハイライトは後半53分、オナナのシュートのディフレクトがバーに当る。ラヤもこのボールに反応していてバーに跳ね返った段階では体制が崩れていたがその後のワトキンズのシュートを脅威的な反応でストップした。
それ以外でも昨季は不安定だったクロスへの対応にも安定が戻り、ブレントフォード時代に苦戦した姿のそれになっていた。
クラブ公式ではこの試合のPOTMに選ばれた。文句なしだ。アーセナルの守護神はラヤに違いない。
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マルティネッリかトロサールか
昨季も”インパクター”としてアーセナルの難しい局面を打開してくれたトロサール。ビラ戦ではこのトロサール投入がターニングポイントになり、ファーストタッチが先制点になった。
得点後は表情が崩れることなく、ベンチスタートに対する怒りを一歩一歩踏み締めるようにアウェイスタンドへのしのしと歩く姿が話題になった。
サリバが後ろから何度も「メガネやれよメガネ！」と促してようやく本来のトロサールのセレブレーションが見られた。「そうだこの子難しい子だった」ってのを思い出した。
しかしこの試合では明確に左WG二名のパフォーマンスには差があった。二点目においてもトロサールの裏抜けが起点となっているし、ビラの守備陣にとっては歯痒い存在だっただろう。
その結果マルティネッリが批判に晒されているが個人的にそこまで言われることもないなとは思う。もちろん良いとも思わないが、守備面においてマルティネッリの献身性は欠かせないし、何度も左から仕掛けることで相手を相当消耗させているはずだ。
しかし最終局面の雑さが悪目立ちしてしまっている。トロサールとのこの辺りの差が明暗を分けた。トロサールも爆発寸前だろう。アルテタにとっては良い悩みではあるが手腕の見せ所だ。
それにしてもトロサールはなんかこういうヒールな感じがほんと似合うな。たまたま久保建英もなんかおんなじ感じで怒ってたけど、中学生がイキってるみたいな感じにしか見えなかったから笑 ごめんね久保くん。
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ティンバーにはちょいとお時間を
開幕から唯一の変更となった左SB。ジンチェンコからティンバーへの変更はわかりやすく守備強度を上げるという戦術的なところだ。
ティンバーのパフォーマンスには賛否が分かれているが個人的には満足している。忘れてはいけない、彼は長期離脱明けで実質プレミアリーグ1年目ということを。
偽サイドバックでのビルドアップ面のギリギリ感も試合をこなせば慣れてくると思うし、ちょこちょこ比べられてる冨安だって最初はもっと酷かった。今は冨安だって様になってるしティンバーにも時間を与えれば問題ないはず。
むしろ「ジニーではなく君だ」というアルテタからのメッセージをしっかりと理解して自分のすべき守備の部分をしっかりとこなした。ティンバーには高評価をあげたいと思う、俺がティンバー好きすぎるのも確実にある。
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待ってましたトーマス砲！！
実に2年弱ぶりにトーマス砲が相手ゴールを撃ち抜いた。100％ミートしていたわけではないがDFがうまいことブラインドになってエミマルの反応が遅れたことが幸いした。
しかしトーマスの評価はゴールのみならずこの日のアーセナルのビルドアップにおいて非常に効果的だった。細かい動き直しはアルテタによるアンカーへの魔改造の賜物だ。
一方守備面では少し苦労が見えたか・・・というよりもビラのロジャース、彼は何者なの！？ あんなに良い選手いたっけ！？
トーマスだけでなくライスもかなり苦戦していたし、力強いキャリーと豊富な運動量はアーセナルの守備陣営に問題を引き起こした。
それでも最後に笑ったのはトーマスだ。やっぱり残ってくれてよかった。てか心なしか今季のトーマスは笑顔多めに見えるのは気のせい？ 気のせいでもいい、笑顔に溢れてるのは良いことだ。
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ロールス・ロイスたる所以
終わってみれば0-2での勝利だが、よく勝てたなとこの一言に尽きる。おれの推しワトキンズの不調にもかなり助けられた部分はあるだろう、ガブリエルは命拾いをした。
そして後半83分のラムジーの抜け出しに対するサリバのタックルは芸術の域だ。時間的にもあそこを決められれば危なかったところを流石の身体能力でカバーしてくれた。
また前半31分でのクロス対応も見事だった。マッギンのリスタートでロジャースが左サイドを抜け出すと中央でフリーになっているベイリーへ折り返す・・がサリバは見事な危機察知能力でパスを予測しインターセプト。先ほどのブロックがサリバの身体能力ならここでは知性による守備を見せた。
全くもって末恐ろしいCBだ。ラヤと同様にチームを救うビッグプレーを見せた。
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ベン・ホワイトたる所以
非常に息の詰まる試合、最後までハラハラする展開だった。そんな中でラヤのビッグセーブ、トロサールの先制点、2年ぶりのトーマス砲、サリバのタックルとテンションぶち上がりポイントは多くあったがこの試合で一番熱くなったのをこのシーンに選ぶ人は多いはず。
ワトキンズとの競り合いで倒れたサリバにボールを思いっきり当てたマッギンに跳ね返ったボールをホワイトが倍返し砲をお見舞いした。
はい、大爆笑でした。スポーツマンシップもクソもないけどもうめちゃくちゃホワイトすぎて笑 他サポからしたらこんな嫌な選手いないわな。
でもそうだよな、まずはマッギンがサリバにぶち当ててるからな。それがたまたまホワイトのところに転がったんだからホワイトはそうするよな。
敵に対してめちゃくちゃ性格悪いホワイトが僕は大好きです！！
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