崖っぷちヘイルエンド三人組
スミス・ロウは前半は出色の出来。ここまでは攻撃面に触れたけど、課題の守備面でもかなり貢献できていたと思う。先制点はスミス・ロウのボール奪取からだったしね。その他にも押し込まれた時に、しかるべき位置に戻ってスペースを消せていた。後半はガス欠なのか消えちゃってたのが課題だね。
ライスとかジャカと比べるのはフェアじゃないし、二人には出せない色がスミス・ロウにはある。結局アーセナルのサッカーが好き=スミス・ロウが性癖、なのでやっぱりなるべく長くアーセナルにいてほしいと思うよ。最後まで諦めずに自分を表現して欲しいです。
Saka and Emile Smith Roweが見たいよ。
可もなく不可もなくにまとまっちゃったのがネルソン。これを一番求めてなかった。
ネルソンはもっと仕掛けないと。ボールを前向きに受けてくれないんだよね、エンケティアにも言えることだけど、ボールを失わないが第一になって、積極性が見えてこないのが残念だった。後ろでホワイトなりサリバが間違いなくカバーしてくれるんだから。もっと飢えてくれ! ハイエナみたいな顔で!
ウーデゴールの妙とジンチェンコの焦り
前半のスミス・ロウ劇場の裏にはウーデゴールの気の利いたポジショニングがある。普段はライン間でボールを受けて、最後の料理の仕上げを見事にやり遂げるが、これは味方の動きを熟知した上での動き。
ライスがいる時は彼が降りて受ける傾向にあるため、上記の動きをするが、スミス・ロウはあまり得意ではなく、むしろライン間で受けた方がスミス・ロウの良さが活きる。その時はウーデゴールが降りてビルドアップに参加することでアーセナルの攻撃が始まる。
だが、彼のすごいところはこのタスクだけでなくいつものタスクをこなす運動量だ。守備時においてもプレスの司令塔はこの8番。
先制点も見事だった。ウーデゴールがうまいこと制限をかけ、スミス・ロウのボール奪取からボールを受け、前線のハヴァーツにパスを出すとそのままゴール前まで走り込み、DFを引き付けたハヴァーツから再びパスが来るとダイレクトでニアへズドン。若干アウトに回転をかけて、キーパーから離れていくようなシュートを選択したことも惚れ惚れしちゃう。
ゴールセレブレーションの輪へ向かう中で、ジンチェンコはスミス・ロウを指差し、何かを伝えていた。
「エミール!お前のプレスからだ!よくやったぞ!」と言わんばかりの勢いで。雰囲気の良さが伺える。
さて、そのジンチェンコ。偽サイドバックのスペシャリストである彼だが、この試合は苦労した。
上記で伝えた、ウーデゴールが降りてくる動きの際、アーセナルの左サイドバックはインサイドハーフに位置をとる動きが求められる(左ウィングの動きに合わせて、サイドに張る)
ジンチェンコはこの動きが得意ではないように見える。どちらかというと、そのウーデゴールの動きをやりたいのがジンチェンコだ。しかし、そうするとスミス・ロウの動きが狭まるジレンマ。
昨年はジャカが降りるのか前に行くのかの判断が的確で、ジンチェンコも気持ちよく呼応して、アーセナルの攻撃に欠かせない役割を担えていたが、今季は少し異なる。
今季のその動きをするのは実は冨安の方が得意。キヴィオルが起用される時は、右側のホワイトに偽サイドバックのタスクを任せるため、従来のサイドバックらしい動きをする。
昨年まで絶対的だった地位が危ぶまれつつあるジンチェンコには少し焦りが感じられた。自分がなんとかしなくては感、持ちすぎたり、ミスが多かったり。ジンチェンコが持ちすぎる時は攻撃が渋滞してる時だからね。
ティンバーも戻ってくるぞー(小声)
おやすみモードの後半
60分過ぎからは完全に省エネ。ん?って思う守備もあったけど総合的には問題なく試合を締められたね。何より怪我人が出なくてよかった。(スミス・ロウのガス欠の瞬間、怪我じゃないよな? ありえないぐらい判断遅くて、もたついてボール取られたやつ。)
でもうん、後半は見応えはなかったね。
前半は楽しかったのに、ジダンが憑依したホワイトのルーレットとか
試合終了後には、冨安と橋岡のおしゃべりタイムも
こういうのいいよね。
次はまた中二日で、アウェイのブライトン戦
三苫はいないので、日本人ゴール確定モードは避けられました。