自分が見た中では過去最高のシーズンを見せてくれたアーセナルの選手たち。
過去最高の勝利数、リーグ最小失点、ビッグ6戦無敗と優勝できなかったことが不思議なほど充実していた。CLにおいては7年ぶりの復帰となったが、ベスト8まで進出するなど久々にしてはまずまずの成績を見せた。
最高のフットボールを見せてくれた選手たちに感謝の意を込めて、各選手ごとに振り返りたいと思う。
良かった選手、ちょっと上手くいかなかった選手と様々ですが、僕なりの採点方式で感謝を伝えたいと思います! あくまでも感謝です!
S:心から感謝致します!!!
A:本当にありがとう!!
B:まじサンキュー!
C:あざーす。
D:(軽く会釈)
背番号順にゆるーくいきましょー
#22 ダビド・ラヤ(B)
結局彼には最後まで愛着を持つことができなかった。
ブレントフォード時代に記録した高いセーブ率が疑わしいほど、ラヤのセービングには疑問が残る。ハイボール処理ミスからの失点もいくつかあった印象だ。
サポーターの中には未だにラムズでーるをスタメンに戻すような声も上がっている。そう言う声が上がってもおかしくないとは思う。
徐々に持ち味を発揮し、特にカウンター時のキックやスローイングにおいてはラムズデールとの差別化が図れたかもしれない。
レンタルでの獲得だが、来季もほぼ確実にアーセナルのゴールマウスを守るのはラヤだ。セービングの安定がかなり求められる。
・ベストマッチ CL Round16 2nd leg ポルト戦
ラヤに対して基本的にはネガティブなイメージだが、獲得して良かったとは思ってる。やっぱりこのPK戦を制することができたのはラヤのおかげだし、今までの懐疑的な目を心から謝りたいと思った。二本のPKストップ、お見事でしたぁ!
#24 リース・ネルソン(D)
ヘイルエンド最高傑作のアーセナルでのキャリアは終焉を迎えるかもしれない。
「今年はネルソン勝負の年!」って毎年言ってる気がするし、それにしてはインパクトに欠けるシーズンになった。
デビュー時に見られた積極性は今や面影もなく、ミスしないようにと消極的なプレーが裏目に出た。
エンケティア同様、夏の退団は既定路線だろう。
・ベストマッチ カラバオカップ ブレントフォード戦
まだ今季に賭ける思いが垣間見えた試合だった。積極的にボールを運び、守備に対しても献身的だった。唯一のスコアラーになり、この調子が続かなかったのが残念だ。
#29 カイ・ハヴァーツ(A)
噂が出た段階でも「なんで取るの?」って感じだったし、やーっぱだめじゃんと、まさに”60 million down the drain”だった。
可哀想なぐらい見てられなかったし、「今夏最大の失敗補強」という烙印を押されてしまうのも納得だった。
しかし、自分も含めてそういった批判者にはサッカーを見る目がないことを、ハヴァーツは暴いた。
チームワークに溢れたボーンマス戦のPKで初ゴールをみんなに祝われ、ドイツ代表での謎の左サイドバック起用(これまじなんだったんだ)を機に、自信を取り戻す。
CF起用になると、その真価を発揮し始める。守備をサボらない、ラインブレイクの妙、そして得点を量産する姿、”Kai Havertz scores again!!!” ワカワカまじ最高。
同じ29番だからかな、シャマクを魔改造したらハヴァーツになるのかな。最後にはロビン感も見えた。とにかくアホ有識者、エジル二世では絶対にねえよ。
・ベストマッチ PL第29節 チェルシー戦
憎きチェルシー相手に得点というだけでも素晴らしいのに、それを挙げたのが元チェルシーというのが気持ちが良い。完璧なブレイスで古巣に屈辱を味合わせ、セレブレーションもやってのけた姿には、これでしか味わえない不思議な魅力がある。
#35 オレクサンドル・ジンチェンコ(C)
ジンチェンコ好きの自分が、彼に対して愛想が尽きてしまいそうになるのがかなりキツかった。
昨季とはそのタスクが微妙に違うのがブレーキになったか。守備面については前から言われてたし、寧ろ攻撃面で空回り。
立場の危うさから来るのか、自分がなんとかしよう、自分で仕留めようと無理なドリブルやパスからミスが目立った。
私ごとですが、ビラ戦の後に十二指腸に穴が空いて、緊急手術を受けたが、ジンチェンコにトドメを刺されたと言っても過言ではない笑
チームのムードメーカーでもある彼を手放すイメージはしたくないが、値段次第では放出も視野に入るかも。
・ベストマッチ PL第12節 バーンリー戦
求めているジンチェンコはこの試合に詰まっていた。ジョルジーニョと共にビルドアップをし、左からは高精度のクロスを上げる。先制点はそのクロスが起点になり、トドメの三点目は自身の華麗なジャンピングボレーで決めた。得点は奥さんへ捧げた。めっちゃ美人奥さん。
#41 デクラン・ライス(S)
今季最高の補強。ウェストハムにいた時からその実力は折り紙付きだったが、想像以上だった。まさにお値段以上ライス。
序盤はアーセナル独特のシステムへの対応に苦労したが、それも個の能力でカバーする。
広大な守備範囲、球際の強さ、当たり負けしないフィジカル、ボールキャリー能力、馬力、全てにおいて高水準。
そして、ドバイ合宿以降はプレースキッカーとしての才能も開花。ポジションも一つ列を上げ、より攻撃的な動きもするようになった。
すると、それ以降は得点とアシストをみるみる伸ばし、キャリアハイの7ゴール10アシスト。ボックストゥボックスとしてより洗練された選手に成長した。
さらにパスを覚えようもんなら・・・でもおれはIHのライスが好きかな。
・ベストマッチ 第24節 ウェストハム戦
プレースキッカーとしてのライスの能力が開花した試合。ベッカムを彷彿とさせるキック、ライス自身もベッカムからインスピレーションを受けていると語っていた。サリバ、ガブリエル両CBの得点をアシストすると、最後は自らの極上ゴラッソで古巣相手に恩返し弾。キャラ的にセレブレーションを控えていたところまでセットで素晴らしかった。