我らがキャプテン、決戦を前に

バイエルンについて

14年ぶりのチャンピオンズリーグのクォーターファイナル。

相手はドイツの絶対王者、バイエルン・ミュンヘン。アーセナルが何度も、そう何度も辛酸を嘗めてきた相手。そしてここにはあの男が君臨している。

ハリー・ケイン

ノースロンドンのライバル、トッテナムでエースとして10年で280ゴールを上げ、アーセナル相手にも特に猛威を振るっていた正真正銘の天敵だ。

我らがキャプテン・ウーデゴールは『Standard』のインタビューでケインについて語った。

ケインをリスペクトしなきゃだけど、誰がどうとか恐れることはないな。それより、自分たち自身のクオリティーに集中しないとね。もちろんケインはすごい、何度か戦ったし、ボックス内のクオリティーはすげえ。火曜日はいいチームと戦うことになる。

Martin Odegaard on Standard

そうだよな、キャプテン。ビビることないよな。

ところでアーセナルとケイン、バイエルンの過去ってどんな感じだっけ?

アーセナルとハリー・ケイン

実はケインはアーセナルユースにいた過去がある。7歳の時にスカウトされているのだ。

しかし、1年で退団させられる。その理由は・・・「太ってるから」

いや、なんとでもなっただろその理由!!なんてことしてくれてんだよ!!

このバカみたいな理由が、取り返しのつかないことになるとは・・・

さて、個人的なイメージとしてケインが跳ね出したのは2014-15の後半戦。それまでは若手のカップ戦要員といった立ち位置だったのが、徐々に出場機会を増やしていた。世間に名を轟かせたのはチェルシー戦だろうか。

後にシーズン王者となるチェルシー相手に2ゴールを決め、チームを勝利に導いた。

とにかくシュートが上手い、そんな印象だった。

そしてその1ヶ月後が最初のアーセナルとケインとの出会い。今でも覚えてる自分が何をしてたか。当時の自分はその試合をリアタイしてなかった。横浜で友達と飲んでた。その様子をインスタに投稿したらコメント欄に「ハリーケイン」の文字。

「何事?」って思って結果を見たら、愛するアーセナルは、憎きチームのぽっと出の若手に粉砕されていたのだ。意味がわからなかった。それが序章に過ぎないことをわかる由もなく。

その後、ケインはトッテナムを退団するまでの19回のノースロンドンダービーで14ゴールを奪い、常にアーセナルに立ちはだかってきた。デブを理由に辞めさせられた、仇のクラブだ。

特に両チームのサポーターの記憶に残っているのは2015−16のこのゴールかな。

スケルトンのフェイスガードを見るたびに悪寒がするようになりました。

この時は中野のスポーツバーで見てたけど、おもろいダービーだったな。

アーセナルもスパーズも優勝争いしてて(ミラクルレスター)

他にもノーロンデビューの2点目の技ありヘッド

17−18の高打点強烈ヘッドに20−21のニアハイズドンも印象的です。

17-18
20-21

ようやっと移籍してくれて、ケインの呪いから解放されたと思ったらこれだからね。ほんと。

おもしれークラブ。

アーセナルとバイエルン

アーセナルは今季7年ぶりにチャンピオンズリーグに帰ってきた。その7年前に最後の相手になったのが何を隠そうバイエルン・ミュンヘン。隠せてもない。

アーセナルのホーム
バイエルンのホーム

2試合合計、2−10で敗退。完全に解らされた、「この世界最高峰の大会にお前らは相応しくない、出直して来い」と。ロッベンのミドル、レバンドフスキの強さ、ドウグラス・コスタのドリブル、チアゴ・アルカンタラの巧さ、ビダルの飛び出し・・・

断片的に決定的なところは覚えてるけど、10発も打ち込まれちゃうと、もう脳が嫌な記憶として認定して、ちゃんと記憶として残ってないもんね。アーセナル回想録でも触れようかと思ってたけど、あまりにも脳死すぎて思い出せない。

こないだ、前職の出張でミュンヘン空港に着いた時、めっちゃフラッシュバックした。

アーセナルのCLといえばバイエルンと当たりがち。2012-13(ベスト16)、2013-14(ベスト16)、2015-16(グループリーグ)、そして上記の2016-17での2-10と今まで8試合を戦っている。

大体ボコボコにされてるけど、2試合だけ勝ってるんだよ!

ただ、私、その2試合ともリアタイしてなーーーーい。

出ました、これあれですか、「見ない方が強い定期」ですか!

あと、バイエルンはアーセナルに限らず、ロンドン勢に超強い。スパーズもチェルシーもズタボロにされてる。こんなイメージもトラウマをさらに助長するんです。

ざっくりマッチプレビュー

さあ、バイエルンさんよ、もうあの頃の情けないチームじゃなくなってんすよ!

この7年色々あったけど、バイエルンにも匹敵するチームになったと思うよ。

ところで、バイエルンの今の状況は?

代表ウィーク明けのドルトムント戦に0-2で敗戦。直近のリーグ戦では10位のチームに連敗。

え、どういうこと? もしかして楽勝?

いや、ダメだ。こんな展開昔にもありそうだぞ。なんか逆に怖いわこの状況。

レバークーゼンがリーグ戦は独走状態で優勝はほぼ確。リーグ戦に対するモチベーションはもうないから、CLに全精力を注いでくるかもな。ねぇ、それってプロのお仕事ですかい?

とにかく腐ってもバイエルンだ。油断なんてあっていいはずがない。それにケインだけじゃない。ドイツの未来ムシアラ、ドイツの鉄人ミュラー、そして元アーセナル、セルジュ・ニャブリ。

昔はグナブリちゃんとかナブリーとか呼んでたけど、ニャブリで確立しちゃったね。なんとまあ随分と逞しくなっちゃって。

ニャブリがアルテタとアーセナルについて『Standard』でこんな風に言ってたみたい

アルテタは今や監督として完璧で、超戦略的だよね。おれがアーセナルにいた時から経験豊富だった。彼はみんなに話しかけて、たくさんコミュニケーションを取るキャプテンだった。当時俺たち若手にとっては本当に助かったよ。俺たちを育て、いつも良い助言をくれ、導いてくれたから、集中して全力を出すことができたんだ。

アーセナルのようなクラブでプレーすることは大きな特権だった。酸いも甘いももちろんあったけど、そこでの時間を楽しんだし、ファンタスティックな人たちに出会えた。最終的に正しい判断だったよ。

アーセナルと対戦するのが本当に楽しみ。抽選会の間、絶対アーセナルくるって言ってたんだ。8年ぶりぐらいにまたエミレーツに来れて超最高だね。

Serge Gnabry on Standard

嬉しいね、成長したニャブリを見れるのは。まあこないだのW杯で日本vsドイツで見たけど、それはまた別だしな。

Once a Gooner, Always a Gooner.

だな。あんま活躍しないで欲しいけど。

さて、ここで速報です。このブログを書いている間に、怪我欠場疑惑のあったノイアー、サネ、コマンらがチームトレーニングに戻ってるようです。

もうええわ! なんだよこのアーセナル戦が近づくと回復力激増しするノリ、どのチームもそうだよ。

こうなったら、正々堂々だね。ウーの言う通り、自分たちにフルフォーカスだよ。

ところで、バイエルンのサポーターがアウェイゲームでの無観客処分を受けています。なんでもグループステージの時にあるサポーターが花火を使って執行猶予付きの処分を受けていたのに、こないだのベスト16でまた花火使っちゃたんだって。それでBANされちゃった運びと。

つまり初戦のエミレーツでは6万人のグーナーだけ! これはデカすぎない!? 6万の”North London Forever”でビビらしてやっちゃおうよ。

そして、選手たちには14年ぶりのこの舞台を大いに楽しんでほしい。

Once a Gooner, Always a Gooner.

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